大阪のなんば(難波)と和歌山市(または和歌山港)を結ぶ南海電鉄の特急サザン。5~8号車の自由席車両であれば、特急券不要で大阪と和歌山を1時間程度で移動できるため、利便性が高い。
停車駅 | なんば(難波) 新今宮 天下茶屋 堺 岸和田 泉佐野 尾崎 みさき公園 和歌山大学前(ふじと台) 和歌山市 和歌山港 |
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また、特急サザンの1~4号車は座席指定車両としてクロスシート仕様。観光のほか、PCで作業しながら(というより睡眠を取りながら)移動するビジネスマンの利用も多い。以下、特急サザンの指定席車両についての紹介。
特急サザンの特急券(指定席券)
サザンの特急券(座席指定券)は駅ホームの券売機で購入できるほか、南海・特急チケットレスサービスからも購入できる。
座席指定券は一律520円。長く移動するほどお得。
ネットの場合は、画面上で座席の場所指定も容易に可能。平日昼間などは駅ホームで発車直前に購入すれば事足りるけど、混雑する時間帯は多少余裕を持ってネットから座席を押さえてしまうと気分的に楽。
特急サザンの車内設備
写真は「サザン・プレミアム」の愛称が付けられている12000系。12000系は車両が比較的新しいので、シートも老朽化しておらず座り心地は良好。
ただ他の路線の特急と比較して、特急サザンは(というより南海空港線は)かなり横揺れするように感じる。いかにも電車に乗っているという感覚で自分は嫌いではないけど、揺れに敏感な人だとガタガタが結構気になるレベルかも。これは車両の問題ではなく、線路側・軌道の形からくるものなのかな。
逆にこの揺れで熟睡してしまうのか、目的の駅で降り忘れて右往左往する人を何人も見た。
足下にはフットレストやコンセント、ドリンクホルダーも用意されている。
天井には空気清浄機が取り付けられていて、車内ドアにも「プラズマクラスター 空気を除菌中」とのステッカーが貼られている。最近は大阪メトロでも同じようなものが天井に付いてる車両を見るようになった。プラズマクラスターがどれだけ何に効くのかは、知らない。
座席指定車両には男性・女性・共用トイレや洗面台もある。
さらに自販機まで設置されている。
特急サザンからの車窓(大阪湾側)
車窓は都会から海、山と移り変わるので、特急サザンは窓側でゆっくり景色を眺める楽しさもある。
なんば・大阪側から乗車する場合、進行方向右が大阪湾の側なので、尾崎駅を過ぎたあたりで車窓から海が見える。ただし間近に見える時間はそれほど長くない。
こちらは和歌山湾へ注ぐ紀ノ川。
プラス520円で手に入るくつろぎ
特急サザンの座席指定車両は空いている時間帯も多いので、大阪と和歌山の間をできるだけ疲労せずに移動しようというときには520円を加算して利用する価値がある。
関東圏のグリーン車と同等レベルの車両設備にも関わらず、料金は半額程度しかかからないのでお得。
ただし、南海の場合は和歌山側の到着駅が和歌山駅ではなく和歌山市駅(または和歌山港駅)。
大阪方面から和歌山駅に行きたいときは、南海の特急サザンではなく新大阪や天王寺からJRの特急くろしお、または阪和線の紀州路快速を使うのがベター。くろしおについては、また別の機会に。アデュー。