PC用のキーボードは普段もっとも使う道具の一つなので、より良いものがないかと乗り換えてきたこと数知れず。様々な構造のキーボードを試してきた結果、自分がいまWindows用として気に入って常用中なのがエレコムのTK-FBP101。
キーボードの感触や挙動は使う人の好みや環境によるところが大きいけど、自分の感想としては以下のような感じ。
ノートPCのキーボードと併用で違和感の少ないパンタグラフ式
一番重視しているのが、これ。仕事ではノートPCを外に持ち歩いて、PC本体のキーボードで入力する機会が多いので、キータッチの感触がPC本体のキーボードと異なるとギクシャクして使いにくい。
その点、TK-FBP101はパンタグラフ式のキーボードなので、ノートPC本体のキーボードと併用する上で違和感が少ない。
それと、いわゆる「メンブレン方式」はキーボードの入力に力が要るものが多く、また音もカシャカシャとうるさいことが多い。その点、パンタグラフ式であればキーストロークも適度な浅さ(2mm)で打鍵の力もほとんど必要がないため、長時間入力していても疲れが溜まりにくい。
そこそこの静音とそこそこの薄さ
TK-FBP101は静音設計を重視したキーボードではないので、それなりに音はでる。
ただしキーの大きな(高さのある)いわゆる「メンブレン式」と違ってカシャカシャッ!と大きな音は出ないので、よほど神経質な人でない限りはそこまで気にならないはず。職場で使うときも、隣の人に迷惑をかけるといったこともまず無さそう。
本体の薄さもそこそこなので、使わないときはサッと棚に立てかけたり場所を取らないメリットも。パッケージには「薄型ながらもしっかりとした打ち心地」との記載があるけど、これはその通りだなと思う。これには、安定感を高めるために薄型の本体内に鉄板を内蔵したことも貢献している模様。
本体幅の小さいコンパクトな設計
TK-FBP101の本体サイズは、幅36.7cm、奥行き12.7cm、高さ2.1cm。幅がそこそこコンパクト。
自分は外出時に使うノートPCを、仕事場に戻ればデスクトップ代わりに外部ディスプレイとキーボードをつないでシームレスに運用しているんだけど、ノートPCも机上におくことになるためキーボードはできるだけコンパクトなほうが使いやすい。
その点、TK-FBP101だと幅も奥行きもコンパクトにまとまっているので、机上にマウスや書籍を置いて作業をするときも邪魔にならない。
テンキー
TK-FBP101を使う大きな理由の一つは、コンパクトな本体にテンキーが搭載されているところ。PCで作業を進める上で、やっぱりテンキーが有るのと無いのとでは作業効率が格段に違う。
そしてTK-FBP101の場合、テンキーの上にHome、End、Pg Up、Pg Dnキーも独立して用意されている。小さいけど、使う人はよく使うボタンだし、独立で存在しているのは大きなメリットと感じる人も多いのでは。
特に仕事でこれらのボタンを使わない人でも、たとえばネットの情報を閲覧する際にマウスホイールとかでジリジリと画面をスクロールしていくのではなく、Pg UpキーとPg Dnキーで1画面ごとに切り替えるだけでも目の疲れがだいぶ軽減できる。もしPC作業時に目の疲れが気になる人は、試してみてもらいたいなと。
BluetoothなのでUSBポートを1つ塞がずに済む
TK-FBP101の接続方式はBluetooth。有線接続のキーボードも情報伝達の安心感はあるけど、BluetoothならUSBポートなどを1つ塞がずに済むので、もともと外部インターフェイスの少ないノートPCと併用するときは助かる。
もっとも、Bluetoothで接続するタイプのキーボードはときたまのチャタリングが発生しやすく、「接続」と打つつもりが「せつぞkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkk」のように途中から同じ文字が連続で勝手に入力されてしまう弊害も。
この辺は使っている無線環境を整えることでかなり回避できるようだけど、自分の場合はたまにしか発生しないので特に何も対策せずそのまま利用している。
色はブラックとホワイトから好みで選べる
TK-FBP101はカラーがブラック(TK-FBP101BK)とホワイト(TK-FBP101WH)の2色展開。PC本体や部屋のインテリアに合わせて、いずれかから選択できる。黒は引き締まった雰囲気、白はかわいい雰囲気。
対応OSはWindowsのほかにMacOS、Android、iOSなど主要なものをカバーしているので、PCではなくタブレットやスマートフォン用のキーボードとしても使える。
ただし、OSの切り替えは自動で行ってくれるわけではないので、PCやタブレットを頻繁に使い分けたいという人にはあまり向かない機種だと思う。
TK-FBP101は比較的安価
そして最後に、TK-FBP101は使いやすいわりに価格が安価。実売で3,000円台くらいなので導入しやすい。
コストを低く抑えていることの影響で、上で触れたようにOSの切り替えが自動で対応していなかったり、キートップに書かれた文字が使ううちに剥がれ落ちやすかったりする短所もあるんだけど、そこはもう安価なので仕方ない。
自分は自宅や仕事場に複数台用意して並行利用しているので、一台あたりの使用時間は短くなるため耐久性については参考にならない。それでも1年半くらいはどのキーボードも特に問題なく使えているので、安価だから柔いというわけでもなさそう。
まあ、安価だからこそ念のため予備を1台購入したんだけど、できればもう少し高くてもいいので、より耐久性ありそうなモデルも欲しいかなと。キートップの文字、ほんとすぐ剥がれるよ(あんまし見ないから弊害は少ないけど、見栄えが)。
より良さそうなキーボードがあれば今後乗り換える可能性ももちろんあるけど(ロジクールので試したいのがあるんだけど、いつも品切れで未だ購入できず)、現時点ではこのTK-FBP101が一番使いやすいので、どこに居ても使えるよう統一している。安価なので3台買っても1万円前後だし。
どこに居ても同じキーボードというのは、なかなかに快適だよ。ということで。アデュー。